超音波探傷試験

超音波探傷試験

超音波探傷試験は非破壊検査の一種で、溶接部分に探触子を当てて探触子から発信されるパルス発信器から発生した超音波パルスの状態をブラウン管上に描かせます。このブラウン管上に描かれたエコーの高さ、位置等によって溶接部の欠陥を発見します。

 

◇超音波探傷検査には下記の方法があります。
パルス反射法
超音波のパルスを探触子から発信しその一部が内部の欠陥に反射され、探触子に受信されそれをブラウン管で表示します。これにより欠陥の存在位置及び大きさの程度を知る方法、超音波探傷検査の中では主流として使用されています。

 

共振法
材料の片面に置いた探触子に可変周波数発信機を接続して超音波の波長を連続的に変えて発信して反射波と送信波とを干渉させます。これにより半波長の整数倍の長さが材料の板厚に等しくなると、板厚の方向に定常波が発生し材料が共振して欠陥と板厚を知る方法です。

 

透過法
材料の片面に置いた送信探触子を他面に置いた受信探触子により受信する方法で、材料内部の欠陥により透過する超音波の強さが変わることにより欠陥の存在を知ることができます。

 

◇ロットの合否判定基準及び判定
ロットの合否判定は抜取り 30 個所の超音波探傷試験を行い、不合格個所数が1個所以下の時はロットを合格とします。2個所以上の不具合が見つかった時はロットを不合格とします。
合格ロットはそのまま受け入れ不合格ロットは残り全数の試験を行います。

 

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