地盤

地盤

土の種類は、粒子の大きいものから順に次のとおり大別されます。

 

・礫 (粒径2mm以上)
・砂 (粒径2〜0.074mm)
・シルト (粒径0.074〜0.005mm)
・粘土 (粒径0.005mm以下)

 

地盤は、土の粒径の混合割合により、砂質地盤粘土質地盤ロームに大別されます。
上記の3種類の混合の中で砂の割合が多いものを砂質粘土といいます。

 

粘土質は、圧密沈下による不同沈下が問題になることがあります。また、砂質地盤においても液状化が問題になることがあります。

 

建築基準法施行令第93条で地盤の種類に応じた許容応力度が規定されていますが、地盤の許容応力度は、地盤調査を行い、その結果に基づく必要があります。

 

 

 

◇圧密沈下
圧密沈下とは、粘土地盤が建築物、構造物などの荷重を受けることにより、間隙水が徐々に周りに流出し、その結果として間隙比が減少しゆっくりと地盤沈下現象を起こすことをいいます。

 

◇圧密沈下の検討を要する地盤
1. 正規圧密粘性土層に新たに上載荷重(盛土など)が加わるとき
2. 圧密未了状態の粘性土層が存在するとき
3. 若干過圧密状態の粘性土に対して、大きな地中応力の増加が予想されるとき

 

◇液状化
液状化とは、東日本大震災で大規模な被害を受けたように、水で飽和した砂が振動、衝撃などによって間隙水圧の上昇によりせん断抵抗を失い、砂粒子が水に浮いたように泥水化する現象です。その結果、地上の建物や道路などが沈下したり傾いたりするだけでなく、地中の埋設物が浮き上がる恐れがあり、ライフラインの被害が懸念されます。

 

◇液状化しやすい地盤
1. 緩い地盤(N値が20以下で、土の粒子の大きさが0.03mm〜0.5mmの砂地盤)
2. 埋め立て地
3. 地下水位が浅い地域
4. 震度5以上で大きな地震

 

特に、1.3.4の要素が重なると液状化現象が発生します。

 

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基礎
基礎の形状、大きさについては、各基礎面の接地圧が地盤の許容地耐力を超えないように、許容沈下量内になるように地盤調査の結果に基づき決定する必要があります。

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