日射・日照
1) 日射
日射には、直達日射と天空放射があり、この2つの日射の合計を全天日射といいます。
曇り空の場合は、日射が大気中の分子や浮遊物などによって散乱され間接的に地表に到達するため、天空放射のみがあることになります。
◇太陽光の波長
太陽光の波長は、約300〜5000nmな範囲にあり、400〜800nmの範囲の光線は人間の目に見えるため可視光線といわれます。
◇地上へ到達する太陽光線の割合
紫外線 1〜2%
可視光線 40〜45%
赤外線 53〜59%
2)日照
日照とは直接日射があたることいい、一般の建物の場合では、できるだけ日照を確保する必要があります。
また、日照時間は、緯度、季節により異なり、曇天・雨天の日の日照時間は当然ながら可照時間よりも少なくなります。実際の日照時間と可照時間の割合を日照率といいます。
可照時間
ある方位の壁が晴天の日に日照を受けることのできる時間のことをいいます。
日照率
実際の日照時間と可照時間との比を割合で表したものとなります。
3)日影
地面に鉛直に立てた棒の長さの影は、日影曲線により求めることができ、この棒を建物に置き換えることにより建物の影を求めることができます。
永久日影
夏至においても終日日影となる部分で、1年中日影となる部分のことをいいます。