トランシット測量
トランシット測量とは、角度測量ともいわれます。トランシットには、望遠鏡と目盛盤があり、水平角と鉛直角を精密に測定します。
トランシットの構造は、望遠鏡が鉛直軸、水平軸の2軸によって回転するし、望遠鏡によって捕らえられた2つの目標間の角度を表示します。また、トランシットには光波測距儀と組み合わせたものもあり、測距儀から測点に設置した反射プリズムに向けて光波を発射し、反射プリズムで反射した光波を測距儀が感知するまでに発振した回数から距離を測定します。
調整方法
@大きな調整はトランシットの中心位置が基準点のほぼ真上にくるよう三脚ごと平行移動または、三脚の伸縮で行いますが、微調整の場合については整準ネジを使い行います。
A水平を合わせる場合は90°ずつ回して360°どこに動かしても気泡が動かない事を確認します。そうすれば水平はばっちりです。(水平がきちんと出ていないと、角度を測るときにずれたりしてしまいますので注意が必要です。)
ただし、高さの調節を行う事でまず下のポイントがずれますので、下部固定ねじを緩めて小さい円の中心へポイントが動くように微調整をします。
@高さ
作業のしやすい高さに調整します。
A整準
傾いた機器を水平にします。(整準とは、トランシットが正確に水平になるように調整することをいいます。)
B求心
トランシットの中心を測点の鉛直上に正確に合わせます。
トランシットを据え付ける場合の注意
@高さ A整準 B求心
高い精度を求めるには上記の3点が重要となります。