鉄筋の加工・組立

鉄筋の加工・組立

鉄筋の結束は、0.8以上のなまし鉄線を使用し組立を行います。また、鉄筋と型枠の間隔(コンクリートのかぶり)を適正に確保するためにスペーサーを使用し、水平鉄筋にはバーサポートを使用します。スペーサー、バーサポートは各部位ごとに、位置、数量が決められています。一般的には、コンクリート製、鋼製がありますが、樹脂製の物もあります。また、鋼製スペーサーは型枠に接する部分に防錆処理を行ったものを使用します。
鉄筋と鉄筋の間隔については、最大砂利径の1.25倍かつ25o以上、呼び名の数値の1.5倍以上のうち最大のものとされています。
鉄筋を正しい位置へ直す場合については、鉄筋を急激には曲げず、出来るだけ長い距離で曲げ、加熱することは避けます。

 

鉄筋の加工
折り曲げは常温加工とし、人力もしくは機械式ベンダーで行い、切断に関してはシャーカッターまたは電動のこで行います。
異形鉄筋
異形鉄筋は丸鋼と比較すると、節またはリブがある事によって丸鋼と比べ表面積が増加し、コンクリートの付着率は70%程度増加します。また、この事により、継手や定着長さを短くする事ができます。
継手の長さと定着長さ
コンクリートの強度により、継手の長さと定着長さが変わります。例えば、強度を大きくすると、小さいものよりも継手の長さと定着長さを短くする事ができます。

 

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鉄筋の端末処理(フック)
鉄筋の端末は、角度90°以上にカギ状に折り曲げます。この末端の処理のことをフックといいます。 丸鋼についてはすべての末端部へフックが必要になり、異形鉄筋は必要な箇所が決まっています。
鉄筋の継手と定着
鉄筋の重ね継手は表の通りとなりますが、主筋及び耐力壁の重ね継手の長さは、特記によります。特記がなければ、40d(軽量コンクリートの場合は50d)と表の重ね継手長さのうち大きい値とします。それ以外の鉄筋の重ね継手の長さは下記の表の通りとなります。
隣り合う継手の位置
隣り合う継手の位置は、下記の表によります。ただし、壁の場合、スラブ筋でD16以下の場合は除きます。また、先組み工法等で、柱、梁の主筋の継手を同一箇所に設ける場合は、特記によります。
鉄筋のガス圧接
鉄筋のガス圧接は、圧接位置が設計図書に記載されてない場合は、作業のしやすい場所、鉄筋応力の少ない場所を選ばなければなりません。
鉄筋の間隔とあき寸法
鉄筋相互のあき・間隔は、鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われ、コンクリートが分離することのないように鉄筋相互の間隔を粗骨材が十分通過できる寸法とします。

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