アンカー工法
仮設における土留工法の中で、アンカー工法について説明します。
アンカー工法は、土留壁に作用する荷重を背面の地盤にアンカーを打ち込み、矢板等の土留壁の土圧、水圧をアンカーの引張り抵抗で対処する形式の土留工法になります。
アンカーの引張り抵抗で荷重に対抗させるため、切り張りが不要で、掘削内部スペースを広くとることができ、機械掘削が容易に出来ます。
アンカーの定着長さについては、一般的に、地盤の種類や状態による周面摩擦抵抗が異なるため、アンカーの工法採用にの際には、アンカーの定着地盤の地質は施工性や経済性の観点から、工法選定上の制約になります。
また、隣接道路または、隣接敷地地下にアンカーを設置する場合は、事前にその管理者または所有者の承諾が必要となります。
長所
・支保工がないので施工能率が高く深い掘削も可能です。
短所
・敷地内にアースアンカーを設けるため、場所に制限があります。
・軟弱地盤の場合、アンカー長が長くなります。
・アンカーの引抜強さを確実にチェックする必要があります。
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