基礎
基礎には、直接基礎と杭基礎の2種類があります。機能としては、上部構造物を支持し沈下などをさせないことが絶対条件です。
◇基礎スラブの形状
・独立フーチング基礎
・複合フーチング基礎
・連続フーチング基礎
・べた基礎
基礎の形状、大きさについては、各基礎面の接地圧が地盤の許容地耐力を超えないように、許容沈下量内になるように地盤調査の結果に基づき決定する必要があります。
◇杭基礎は、支持杭と摩擦杭に大別され、さらに既製杭と現場打ち杭という分類もあります。
・支持杭・・・杭の先端を支持地盤に到達させる杭
・摩擦杭・・・杭の周面摩擦力に期待する杭
・既製杭
PC杭、RC杭、鋼杭などあり、打ち込みや埋込みなどにより施工されます。
・現場打ち杭
アースドリル工法、リバース工法、オールケーシング工法があります。
◇打込み杭と埋込み杭、現場打ち杭の許容支持力の力関係は、打込み杭>埋込み杭>現場打ち杭の通りになります。
◇地盤沈下によって、杭に負の摩擦力(杭の周面に下向きに作用する摩擦力)が生じた場合に、支持杭では、杭の先端部における圧縮軸力が大きくなります。また、地震時には、杭に曲げモーメントとせん断力が生じます。(杭に生じる曲げモーメントは杭頭部が大きく、先端部にはほとんど生じません。)
◇直接基礎
直接基礎は、構造物の荷重を基礎スラブ下部より直接支持地盤に伝える基礎で、べた基礎とフーチング基礎に分類されます。
◇杭基礎
杭基礎は、軟弱な地盤における構造物の建設において、地中深くに杭を打ち込み、杭を介して支持地盤に構造物を支える基礎で、支持杭と摩擦杭に大きく分類されます。
※支持杭と摩擦杭は、沈下を生じる土層が異なり沈下速度も異なるため、両者を併用することは望ましくありません。
◇負の摩擦力
負の摩擦力は、軟弱地盤において、地盤が沈下することによって杭の周面に下向きに作用する摩擦力をいいます。
基礎関連ページ
- 地盤
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